カリスマ手品師(マジシャン)に学ぶ 超一流の心理術 [by スティーブ・コーエン (著)
カリスマ手品師(マジシャン)に学ぶ 超一流の心理術 スティーブ・コーエン ディスカヴァー・トゥエンティワン 2007-02-05 posted at 2007/05/07 |
★━━━こう思ったら読め!━━━━━━━━━━━━━━━━★
『マジシャンのあやつる術は?』
何にフォーカスしているんだろう・・
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☆気になったキーワード
『5つのルール』 『どんな期待』
『戦略的失敗』 『命令の2重』
★━━━━本の著者に聞きたいこと━━━━━━━━━━━━━★
『マジシャンはその際中に何をしているか?』
これを身につけると強い!というものは
★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★
☆本から得た気づき
━━━━━━あらすじ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼『マジシャンの5つのルール』
▼『戦略的失敗-聞き手の共感を得る』
▼『思い通りの反応を導く-マジックワードとは』
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▼『マジシャンの5つのルール』
マジシャンの伝統的な決めごととして
・同じトリックは繰り返して見せてはならない
・種明かしをしてはならない
というのは聞いたことがあるかもしれません。
ちなみに余談ですが、テレビのニュースで
トリックがばらされた!とマジシャンがテレビ局を
訴えましたね(^^;;)
それほどまでに「種明かし」というのはしてはいけないことである
ということの証明でもあります。
で、本著ではこれ以外に「マジシャンの5つのルール」があると
述べています。
その5つのルールとは・・・
▼大胆に行動する
▼成功を信じる
▼説明ではなく暗示する
▼練習、練習、また練習
▼万全の準備こそ最大の武器
ここですべてを説明することはできないので
まるるちゃんが取り上げたいのは一つめの「大胆に行動する」
というもの。
マジックをするときに、マジシャンが「おどおど」していたら
どう思います?
「おいおい、こいつ大丈夫か~。何かミスしないか?」
と思ってしまいますよね?
すると・・・誰も自分のことを信頼してませんから
普通ならうまくいくはずのマジックも、うまくいかなくなって
しまうのです。
この大胆に行動するためには、2つめの成功を信じることが
必要ですし、自信を持つためには4つめの「練習あるのみ!」
というルールに従うことになります。
本著で取り上げられていた「大胆さを身につける」ための
おもしろいトレーニングをひとつご紹介します。
それは「エレベータ友達」をつくること。
【エレベータートーク】という言葉を聞いたことがありますか?
これは、一般的にいわれるのは起業家などが
投資家に対して、エレベータで接触して
そのわずかな時間で自分の事業への関心をひきつける
そのためのショートプレゼンといわれています。
が、今回はそこまで悩まなくて良くて
エレベータで一緒になった知らない人にちょっと
話しかけてみるだけで良いのです。
仮に「???」という顔をされて反応がなくても
エレベータを出てしまえば、もう2度と会うことは
まずないでしょうから、いくらでもチャレンジできるのでは?と。
まるるちゃんは。。。「意味もなく話しかける」ということは
結構苦手です。
相手の時間を無駄にしてしまうのではないか?と
考えてしまうから・・・・。
ここが克服できるとより大胆になれるのかも
しれませんね~。
これ以上大胆になると、「暴走ではないか」と
いわれそうですが(笑)
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▼『戦略的失敗-聞き手の共感を得る』
マジシャンはもちろんですが、セミナー講師
スーパーでの売り子さんもすべてにおいて、
「聞き手の共感」を得るかどうかによって、その成果は
大きく変わってきます。
でも、その「聞き手の共感」を得るために
心理テクニックがあるとしたら・・・
聞いてみたくないですか?
まるるちゃんは、聞いてみたかったので
本著を買ったようなものです(笑)
さて、本著で紹介されている心理テクニックの一つが
「戦略的失敗をする」ということ。
簡単に言うと「わざと失敗する」ということです。
普通なら「失敗した」ら、パニッくってしまって
焦ってその後のマジックを台無しにしてしまうかもしれませんが
「自分が計画して」失敗するならば
そんなことはありませんよね。
では、何のために「戦略的に失敗する」のか?
というのは・・・
「聞き手」「観客」の心を揺さぶるため。
どんなに難しいマジックでも、淡々と「成功」させていると
見ている方からすると、だんだん退屈になってきます。
「どうせ、次の奴も成功するんだろ?」なんて斜に構えて(^^;;)
ところが。。。自信満々ですすめていたマジシャンが
「失敗」したらどうでしょうか?
見ている方からすると「どうしたんだ?」と
心が揺れ動きますよね。
で。。。あなたの「成功を応援してくれる」立場に
なってくれるからです。
これも「共感」「信頼」を生み出すことになりますよね。
まるるちゃんが常に編集後記で
「こんなことしちゃいました」と失敗をした話を
書くのも、この「戦略的失敗」では・・・・
決してありません(^^;;)
戦略的失敗なら、リカバリーする方法を
あらかじめ用意しておきますから(笑)
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▼『思い通りの反応を導く-マジックワードとは』
マジシャンが、マジックをしながら
いろんな言葉をしゃべります。
「カードを切ってマジックがないことを
確認してもらえますか?」などの
「○○してもらえますか?」もその一つですね。
#ですので、英語・フランス語などいろんな
#言語を話すという意味ではありません(笑)
その彼らマジシャンは、基本的には
相手が自分が望ましいと思っている行動をとってもらえるように
話を導いているというのです。
つまり「思い通り」の反応を導くための言葉
=マジックワードを話しているということ。
本著にはそのマジックワードの例がたくさん出ているのですが
ここで、まるるちゃんは1つ取り上げてみようと
思います。
それは「命令の2重構造」とよばれるもの。
端的には「○○して、そして△△してください」と
2つのことを続けて命令するのです。
これ、実は結構効きます。
というのも、2つのことを同時に命令されていますから
どちらかに抵抗する行動をするよりも
そのまま従った方が楽だからです。
そして命令を発しているあなたに「権威」があれば
なおさらそう。
もちろんですが「お金をだせ」とか「線路に飛び込め」とか
あきらかに拒否されそうなことはダメですよ(笑)
だけれども、ある程度可能そうなことであれば
この方法は使えるみたいです・・。
Webページであれば
「いますぐこちらをクリックして、申し込みをしてください」
という文章を見たことがありませんか?
これも2つの行動を続けて命令しているわけですが
いろんなページで使われているということは
この言葉に「一定の力」があるからにほかなりませんよね。
★━━━この本を読んで自分が決意したこと━━━━━━━━━★
『自信を持って導くこと』
それができれば、望みのゴールが得られる
★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★
マジックは「タネがある」ということが
分かっていながら、それに気がつかずに
楽しんでしまうエンターテイメント。
エンターテイメントだからこそ、やっているマジシャンの方が
もし自信なさそうにしていたら・・・
観客が楽しむことはできませんよね。
実はビジネスだって同じかもと思うのです。
人をだますことは厳禁ですが
逆にまっとうなことをしているならば、相手から信頼されるような
「自信」を示すべきではないでしょうか。
こちらを信頼してもらえるかどうか?
その力があるかどうか?というのは「提供側」の力量の問題でも
あります。
提供側が相手を信頼させることができて
初めて、提供するモノやサービスの効果は倍増する。
そのために、いろんな「しかけ」「実績」などなどを
盛り込んでいくことも大事な仕事の一つなんだろうな
そんな風に思うわけです。
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