なぜ、詐欺師の話に耳を傾けてしまうのか? [by 多田 文明 (著)
なぜ、詐欺師の話に耳を傾けてしまうのか? 多田 文明 彩図社 2006-11 posted at 2007/01/20 |
★━━━こう思ったら読め!━━━━━━━━━━━━━━━━★
『キャッチセールスの裏は?』
潜入取材に興味有りです♪
★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★
☆気になったキーワード
『連携プレー』 『徹底的にえぐりこむ』
『すりかえ』 『カラクリ』
★━━━━本の著者に聞きたいこと━━━━━━━━━━━━━★
『どうすればだまされないのか?』
手口を知ることが大事
★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★
☆本から得た気づき
━━━━━━あらすじ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼『分業体制-組織 vs 個人』
▼『俯瞰的にみせる-感情移入させる』
▼『結論を先送りする』
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼『分業体制-組織 vs 個人』
だまされた!
そんな風に思ったときに、いったい誰にだまされたんだろう?
と過去を振り返ってみますよね?
すると・・・「あの人が怪しかったのかな」どうなんだろうと
悩むかもしれませんが・・・。
実は。。。。「みんな怪しかった」のです(笑)
詐欺師は一人であなたをだましにくるのではありません。
基本的にチームを組んで分業体制をしいていることが
多いのです。
なぜか?
その方が効果が高いことを知っているからです。
例えば、占い師。
あなたの個人のことをばんばん当てるな!
なんて信頼をしてしまっているとしたら・・・
ホントに力のある人であればいいのですが
実は、裏からあなたの個人情報を仕入れているから
【当てる】ことができているのかもしれません。
どうやって?
そう、あなたがその占い師のところに行く前に
路上で誰かと立ち話をしていたら
その人と占い師が組んでいるかもしれないのです。
でも、あなた自身は「個人情報をしゃべった」という
思いはなく、単に世間話をしただけのつもりですから
いくら考えても、「???」となってしまうんですね。
組織 vs 個人という形になると、その時点で
個人というのはパワーバランス的に弱い立場に
なってしまいますから、やばいです・・・。
- – – – – – – – – – – – – – – – – –
▼『俯瞰的にみせる-感情移入させる』
テレビドラマで使われている手法の一つとして
「俯瞰(ふかん)」で絵を見せることというのがあります。
これは主人公に感情移入している視聴者の気持ちを
さらにもりあげるために、カメラアングルを高くして
見る側の目線をどんどんつり上げていくモノだと
本著の中で多田さんはおっしゃっています。
主人公を取り巻く環境や状況などを
この手法によってより客観的に見せることで
さらなる感情移入を促すモノなんです。
実は・・・これマルチビジネスの勧誘でも
同じことがいえるんだとか。
最初に、成功者の話を聞きます。
すると気持ちが高揚してきますよね?
で、ここで「俯瞰」させると。
どうするのか?というと、まずは自分が現在置かれている
状況を見つめさせて、高年収も夢じゃない!
と話を大きく持って行きます。
そして「今始めればあなたは特別の人になれる!」
と実現した可能ような「妄想」を
相手の心の中に生むんですね。
俯瞰から妄想を生み出すことができれば
あとは、彼自身が自分の意志で進んで
マルチビジネスに参加していくということなんです。
怖いですね・・・感情移入がないと
何事もうまくいきませんが、
逆に駄目なものに感情移入してしまうと
どんなにがんばっても駄目ですから(^^;;)
- – – – – – – – – – – – – – – – – –
▼『結論を先送りする』
え?さっさと契約して結論を出さないといけないのでは
ないの?
そんな風に思ったでしょうか?
実は・・・この戦略「生かさず殺さず」とも言える
戦略です。
というのは・・・
ずーっと長期的に「搾り取る」戦略だからです。
例えば、悪徳な宗教集団がいるとしたら・・・
「救い」を求めて入ってくる信者に対して
「真理とは一生かけて探求するモノ」だからこそ
ずーっと修行しなさい!
こんな風にいいながら、永遠に「お客様」として
財産を吸い上げていく仕組みを作ることだって
できますよね?
「○○を知りたいなら、これを買ってください」
と薦めつつも、買ってもよくわからない。
ではさらに知りたいならと△△を薦められる。
これの繰り返しを続けるというやり方もありです。
これに陥らないためには
「誰かに頼り続ける」という考え方をやめないと
いけませんね。
自分で考えるという思考法をもっていらっしゃる
【エンビジ】読者のあなたであれば大丈夫だと思いますが・・・。
★━━━この本を読んで自分が決意したこと━━━━━━━━━★
『相手のホームで勝負しようとしないこと』
不利を打開しようとしてくることを知る
★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★
相手のスペース=どこかのマンションの一室
などに引っ張り込まれてしまうとそれだけで
とっても不利な状況に追い込まれますよね?
相手は、自分たちのホームグラウンドで勝負できるのに
私たちにとっては完全なアウエー。
さらにこちらは一人で相手は組織なのですから(泣)
ではこちらのホームで勝負するのか?というと
家の住所は教えたくないし・・・(^^;;)
と考えていくと、関わらないのが一番(笑)
でもそうもいっていられないので
少なくとも信頼できない場合には
相手と関係のない場所に行かない限り
話をしないと決めないといけないのかもしれません。
今回本著を読んで、知らなかった事例をいくつか
知ることが出来てとっても参考になりました♪
やっぱり「知は力なり」というのは本当ですね。
関連記事:
心理学の関連記事
- 聞くだけ会話術 松橋 良紀 (著)
- あなたはなぜ値札にダマされるのか?―不合理な意思決定にひそむスウェイの法則 [by オリ ブラフマン (著), ロム ブラフマン (著)]
- FBIアカデミーで教える心理交渉術 [by ハーブ コーエン (著), 川勝 久 (翻訳) ]
- 鉄板病 [by おち まさと (著)]
- 「心のDNA」の育て方~夢と目標を実現する7つの心理セラピー [by 石井裕之 (著)
- 人は「暗示」で9割動く!―人間関係がラクになるコミュニケーション心理術 [by 内藤 誼人 (著)
- カリスマ手品師(マジシャン)に学ぶ 超一流の心理術 [by スティーブ・コーエン (著)
- 心の操縦術 真実のリーダーとマインドオペレーション [by 苫米地 英人 (著)
- 脳を鍛える50の秘訣 [by 斎藤 茂太 (著)]
- ウサギはなぜ嘘を許せないのか? [by マリアン・M・ジェニングス (著), 山田 真哉 (監修)]
- 新ハーバード流交渉術 論理と感情をどう生かすか [by R. フィッシャー (著), D. シャピロ (著), 印南 一路 (翻訳)]
- 見抜かれないウソのつき方―デキる人ほど上手なウソをつく [by 酒井 和夫 (著) ]
- さようなら!「あがり症」―10人から100人の前でラクに話せる [by 麻生 けんたろう (著) ]
- 新インナーゲーム―心で勝つ!集中の科学 [by W.ティモシー ガルウェイ (著)
- 「バカ売れ」キャッチコピーが面白いほど書ける本 [by 中山 マコト(著)]
- こころのウイルス [by ドナルド ロフランド (著), Donald Lofland (原著), 上浦 倫人 (翻訳)]
- ビジネス人間学―「超」のつく成功者になる94の法則 [by ハーヴィ マッケイ (著), Harvey Mackay (原著), 栗原 百代 (翻訳)]
- いつも「うまくいく人」の反論の技術―コツさえつかめば自分のペースで会話が進む [by 箱田 忠昭 (著)]
- 「心理戦」で絶対に負けない本 勝者の法則編 [by 内藤 諠人 (著), 伊東 明 (著)]
- 悪魔の対話術 相手のホンネを一方的に引き出して優位に立つための心理テクニック [by 内藤 誼人 (著)]