鉄板病 [by おち まさと (著)]
鉄板病 おち まさと 日本放送出版協会 2007-09 posted at 2007/10/22 |
★━━━こう思ったら読め!━━━━━━━━━━━━━━━━★
『鉄板病ってなんですか?』
最近の日本人が浸食されている病気のようです
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☆気になったキーワード
『多数派』 『ゴネてクレーム』
『嫉妬目線』 『勢いに流されてしまった』
★━━━━本の著者に聞きたいこと━━━━━━━━━━━━━★
『鉄板病は何が危険ですか?』
回避するためにはどうすれば・・・・
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☆本から得た気づき
━━━━━━あらすじ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼『嫉妬目線が夢を壊す』
▼『背骨を持って魂を売らない』
▼『新・鉄板を生みだそう』
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▼『嫉妬目線が夢を壊す』
「鉄板」という言葉をまるるちゃんは
普段使いませんが、世間的にそんな流れがあるかもと
本著を読みながら思っていました。
「鉄板」を求める気持ちは、大きなところで
「ハズしたくない!」という想いが根底にあると思うのです。
そして「ハズして損をしたくない!」そんな感情ですね。
すると・・・損をしたくない余り
他人の特に対して激しくジェラシーを感じるようになると
著者のおちさんはおっしゃいます。
例えば、最近「下流社会」であるとか「格差社会」という
キーワードがでてきます。
身分に格差があるのはおかしいですし、生まれながらにして
身分に差がある社会はおかしいですが
その格差を是正するためにどうする?という議論の中で
「うまくいっている人を引っ張りおろして平均を
とる」という趣旨のような者が含まれていると思うのです。
本来ならば格差をなくすという視点から言えば
だれもが高いレベルになれるような「仕組み作り」をするべきなのに。
「機会平等」と「結果平等」という言葉がありますが
チャンスは平等に、結果はがんばった度合いに応じて
というのが正しい平等ではないでしょうか?
そういう意味で、理不尽な状況に追い込まれてしまう
事例を救済するのは当然ですが、
共産主義国のように、働いた人と働いていない人が
同じ対価というのでは誰もやる気がなくなりますからね、人間。
「ハズしたくない」という想いから
他の人の夢を壊してしまうような行動をとらないように
注意しなくてはいけません。
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▼『背骨を持って魂を売らない』
かんたんに、シロとクロを決めてしまうのも鉄板病の特徴です。
そして、一旦決めてしまったらそれを変えることが
できないと思いこんでしまいます。
これはなぜか?と考えてみると。。。
自分自身の「ぶれない軸」をもっていないから
鉄板として決めてしまったことを軸として揺るがないように
しないといけないからではないでしょうか?
自分自身だけの「ぶれない軸」をもっていれば
その軸さえ狂わなければ、いろんな事象に対して
白黒をはっきりさせずにグレーで居続けることもできるはずなのです。
例えば本著で例として取り上げられていたのは「環境問題」
現代人は生きているだけで環境に対してなんらかの負荷を
かけています。
だから「オレには環境を語る権利はない」と決め込んでしまっているのは
白黒をはっきりさせすぎですね。
自動車には乗る。でもできること、例えばペットボトルの分別回収を
したり、エアコンをこまめに消すなど、全部が「シロ」でなくても
グレーとしてできることがあるはずなのです。
そして背骨を持っていれば・・・長期的に見て
「あなたの魂」を周りから感じてもらえるようになるはず。
よくいいますが、田舎のレストランにいって
「ラーメン&珈琲」というメニューを見てげんなりしたことは
ありませんか?
どうせいくなら、ラーメン専門店、珈琲専門店で
食事をしたいと思うのはまるるちゃんだけではないはず。
自分自身のこだわり続ける「魂」を持った上で
行動したりビジネスをしていくことは。。。。
短期的に見ると損なことがあるかもしれませんが
長期的に見れば良いことがどんどんと起こってきますから・・・
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▼『新・鉄板を生みだそう』
では、「鉄板」というものはいけないものなのか?
といえば実はそんなことはありません。
おちさんが本著の中で述べている言葉は
鉄板病は、鉄板「だけ」求めるから病気だ
ということ。
バランス良く成功を収めているのが「鉄板」ですから
それ自体が悪いものでもなんでもなく、
よいものであったりもするのです。
本著で例が挙がっているのがディズニー。
リリースされてくる映画はほぼすべてがヒットする様からは
まさに「鉄板」。
でも「鉄板病」的なものと何がちがうのか?
おちさんの言葉を借りれば
自分たちが持っている鉄板の方程式をベースにしながらも
そこに常に「挑戦」を加味しているところ
ということなのです。
「背骨」をもっていること、それが自分たちの「鉄板」
でも、それに常に固執するのではなく
新しい何かエッセンスをそこに加えて「挑戦」する。
これによって、安定感のあるファンをもちながらも
「飽きる」という危険性を回避しつつ
新しいジャンルのファンを開拓していることができるのですね。
人は「単調さ」というものを極端に嫌うと思います。
南の島でゆっくりすごしたい~!と言っていた人が
1週間もすれば「退屈退屈」といいはじめるのが
まさにこの「単調さ」に飽き飽きしてしまうから
起こってしまう出来事。
鉄板を持ちながら、常に新しいことに
挑戦していく姿勢はずーっともっていたいものです。
★━━━この本を読んで自分が決意したこと━━━━━━━━━★
『鉄板を持ちながら挑戦する』
安定した人気と、新鮮さを持つために
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おちさん自身が、プロデューサーとして
常に人気を保ちながら新しいことに挑戦してきた方
だからこそ、逆に日本中が「鉄板病」に侵されつつあることに
危機感を感じていらっしゃるのかもしれません。
ただ、逆にそんな世の中になりつつあるからこそ
一歩先に「抜け駆けしよう」と思っている人にとっては
抜け出すために必要な歩数が少なくとも
目立つ時期になっているかもしれません。
たくさんの人が抜け駆けしようとしている時代には
ちょっとくらい歩いてみても全然目立ちませんでしたからね。
そういう意味で「私だって出来るんだ」という想いを
抱いて行動する時期としては最適なのかもなぁ~と
思うようになりました。
だからこそ、がんばりますね(笑)
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